シン・キセキノオヤジ物語!〜 今でも、僕は 〜

あの幻のブログがレベルアップして帰ってきました!その名も「キセキノオヤジ物語!(ストーリーズ)」主にオヤジが日々バスケでメチャときめいたことを書く!「キモっ」言うな〜 (^^;) デンちゃんって呼ばれてますw ★下段のコメント欄への感想が少ないとボツ企画になっちゃうぞ。コメントあっほうが頑張っちゃうよ〜(´。`)

覚醒!このチームにエースは要らない

今年もこの日がやってきた。5年生大会、新人戦。頬に伝わる北風はとても冷たく、しびれるような寒さに足下が縮こまる。

 

 

僕にとって、この5年生大会は特別な日。2年前のあの日、悔しくて絶望的な気分で落ち込んでいた。忘れもしないあの日。

 

 

毎年いろんなことを感じさせてくれる、この5年生大会。

 

 

2年前のこの大会、長男はシュート一本すら打つことが出来なかった。ガッツは2戦とも大敗した。その弱々しい姿に悔しくて、情けなくて涙が出た。何とかしたい、もっと人を集めたいって本気で思った。

 

 

昨年は足の怪我で4ヶ月間バスケが出来ず、この大会で何とか復帰を果たした。だけど、チームは1勝1敗で予選敗退。自分たちはチームの為に何ができるのか、何をすれば良いのか真剣に考えた。

 

 

そして今年。長男も5年生として、新人戦に挑んだ。あれからずっと仲間集めを意識して動いてきた。そして人よりも怪我に苦しんだ分、身体ケアの仕方も学んだ。彼の努力はこの大会に間に合った。

 

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さぁ、始まったぞ。元気な5年生以下の7つの新チームが集まった。今年もここお隣H小学校で決戦の幕が切って落とされた。

 

 

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試合開始、ゴール下の激しい争い。小さくても負けてられない。必死に食らいついてく。

 

 

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誰も先読みできない、スペシャルKGステップが炸裂!

 

 

試合を観ていて思ったこと、それは「このチームにエースは要らない」ということ。出場した選手全員が点数を取り、各々が自分の役割を果たせるチームになれると感じた。今までの様な絶対的エースはいない。だから一人一人が主役になれるんだ。

 

 

まだまだ荒削りなところは多いし、他チームの選手と比べて、お世辞にも上手いとは言えない。

 

 

でも子供達は今まで練習してきたことを、とにかくやり切ろうと頑張った。バスケットを頭で、身体で理解して体現しようと努めていた。

 

 

そして、今まで練習では見せたことのない、ビックプレーを繰り出す子もいた。個々に今まで貯めてきたエネルギーを一気に爆発させた、そんな印象を受けた。

 

 

一つ言えること、それは昨日までのチームとは別のチームに成ったということ。子供の急成長は何がトリガーになるか誰もわからない。一人一人から鬼気迫るものを感じた。

 

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相手の実力は関係ない、いつも通り自分のシュートモーションで打つこと。それが全て。

 

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2試合目、自分より大きくて強い相手に何度ブロックされても果敢に立ち向かっていく。

 

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僕だって負けてない、絶対抜いてやる!

 

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滞空時間の長さ、接触しても空中のボディバランスが保てればシュートは入る。

 

 

そして、長い、長い激動の一日が終わった。

 

 

結果は…

 

 

2戦2勝!このたった2勝が本当に遠かった。あれから2年。やっと5年生大会という重要な大会の予選を突破することが出来た。

  

 

試合が終わった後、体育館コートの脇ですれ違いざまに長男が話しかけてきた。彼の言葉は…

 

 

「お父さん、勝ったよ!次も絶対勝ちたいんだ!」

 

 

だった。心からおめでとう!いつのまにか彼はチームを引っ張る中心的な存在になっていた。あとを追うように下級生たちがゾロゾロと付いていく。その後ろ姿に、あの時の弱々しい少年の面影はもう無かった。

 

 

大会は始まったばかり。来週はさらに強いチームが待っている。あとは限られた時間で出来ることをやるだけ。

 

 

そして夕暮れ時…

僕はまた、自転車の後ろに去年より少し重たくなった次男を乗せ、腹を空かせて家路についた。

 

参考)昨年の5年生大会、親父団振り返りの様子はこちら