キセキノオヤジ物語!そして伝説へ…

あの幻のブログがレベルアップして帰ってきました!その名も「キセキノオヤジストーリーズ!(物語)」主にオヤジが日々バスケでメチャときめいたことを書く!「キモっ」言うな〜 (^^;) デンちゃんって呼ばれてますw ★下段のコメント欄への感想が少ないとボツ企画になっちゃうぞ。コメントあっほうが頑張っちゃうよ〜(´。`)

勝利をつかめ熱き想い、秘めたる闘志!

「ファーン!」

 

その時、試合終了のブザーがアリーナに鳴り響いた。

 

 

「ふざけんなっ!こんな試合二度とするな!もう二度と…す、ん、な…二度と…」

 

 

試合終了後、僕は観客席でそう叫んだ。周りの熱気、歓喜と悲鳴がうねり合い、折り混ざるアリーナで人目を気にせずそう叫んだ。叫ばすにはいられなかった。

 

 

2018年2月25日

 

 

僕たち上木ガッツは、ミニバスの聖地さいたま市記念総合体育館で行われる、さいたま市ミニバス5年生大会、新人戦の順位決定戦にやって来た。
 
 
さいたま市のミニバス登録チームは男子で約40チーム。今日2勝すれば3位以内が確定、1勝すれば6位以内となり、翌週の最終決定戦に繋がる。2敗すればそれまで、という過酷な戦い。
 
 
6位以内に入ることができれば、次の春季大会のシードチームになれる。だから絶対に負けるわけにはいかない!どのチームも必死に食らいついてくる。
 

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さぁ、始まった。第一試合のティップオフ!
 
初戦の相手、チームPとは昨年も何回か対戦している。
 
 
ガッツは動きが硬い。かたやチームPは吹っ切れてる。一人一人が全力で伸び伸びとプレイしている。ガッツは受け身にまわり、ロースコアの展開についていくのがやっと。ゲームは終始、押され気味に展開した。
 
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そう簡単には抜かせてくれない。
 
 
一進一退の攻防が続く。ガッツは3Qで最大5点差のリードをつけられた。まずい…点が入らない、突破口が見えない。
 
 
応援するガッツメンバー、親たちも不安に駆られ始める。
 
 
そんな時!どこかで聞いたことのある、ガッツではない大きな応援コールが聞こえてきた!
 
 
ゴール裏の観客席で応援している子供達がいる。
誰だ、彼らは?
 
 
チームKの子供達だ!
試合を観に来てくれてたんだ!
 
 
いつも練習試合でガッツがコテンパにされている、チームKのみんなが応援してくれている!その精一杯心のこもった応援は会場内にこだまし、プレイするメンバーや僕たちに勇気を与えてくれた。心からありがとう!
 
 
そして3Q中盤にチャンスは来た!キャプテンS君がフリースローを得た。やった、追いつける。誰もがそう思った。彼がフリースローを2本外すことはまず無い。いつも通りの彼なら…
 
 
だが状況は違った。2本とも失投。完全に会場の雰囲気に飲まれている。これはまずい…チームの精神的支柱である彼の2失投は、チームの士気に影響する。
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2本目のフリースローが外れ、万事休す!だめだ、と思った次の瞬間だった。
 
 
S君の親友R君が直後のオフェンスリバウンドを奪取し、ゴール下のシュートをねじ込んだ!
 
 
「ピーッ!」シュートファウル!今日一番のガッツ応援コールが鳴り響いた。
 
 
そしてR君は1ショットも決め、3点プレーで見事にS君の2失投をリカバリーした!ナイスフォロー!こんな彼を見たのは初めてだった。R君はきっと無我夢中だった。
 
 
R君…
頭が良くて足が速い、優しくていつも控えめなR君。S君とは同じクラス、同じ習い事、バスケの時以外もずっと一緒にいるね。
 
 
バスケだって遠慮しないでもっと目立てばいいのに、いつもS君の後に黙って付いていくR君。
 
 
「Rが初めて自分から、このバッシュが欲しいって言い出したんです!」バスケを始めてちょうど一年。君が初めて自分で選んだそのバッシュは、S君と同じバッシュの色違い。君のお母さんとても喜んでいたんだよ。
 
 
君たちは似ているようで、全く似ていない二人。だけどお互いに何か補完しあっている二人。
 
 
そんな君が魅せてくれたこの1プレイ、本当に頼もしくて嬉しかった。君たちなら何があっても大丈夫、心配ないって思ったよ。
 
 
だけど…
 
 
 
R君は3Qで足首を痛烈に捻挫していた。3Q終了時に21対21と同点で終えることが出来たが、4Qは出場できない。観客席にも動揺が走る。
 
 
そして運命の4Qが始まった。
 
 
4Q前半、R君が居ない劣勢の展開、1ゴールが遠い時間が続く。
 
 
そして中盤のタイムアウト時、
 
 
まさか!
 
 
MACOっちゃんに応急処置された彼がコートに戻ってきた!テーピングで固めたその足は、必死に痛みをこらえてる。こわばった顔をしてるが、きっと何かやってくれる、みんなの希望を胸に。
 
 
そして残り2分。23対23同点の場面!R君がオフェンスリバウンドに競り合う!そして痛みをこらえてのシュート!シュートファウルでフリースローを得た。
 
 
緊張のフリースロー。一本目ミス、足の痛みに耐えている。
 
 
そして2本目のフリースローが放たれた…
 
  
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ズドドン…金属にボールが跳ねる鈍い音がした。
 
 
 
 
 
 
 
入った!
 
 
23対24!ガッツ1点差で勝ち越す! 
 
 
そして残り50秒、ボールを必死に追いかける両チーム。ガッツは最後にボールを奪われ、相手チームが速攻ドリブルで走る!
 
 
 
僕たち2Fの応援席からTO席のデジタルタイマー残秒が見えない!そして得点板の残分は1/2のままだ!
 
 
 
だめだ、完全にいかれた! 
 
 
 
その時だった
 
 
「ファーン!」
 
 
試合終了のブザーがアリーナに鳴り響いた。  
 
 
どうなったんだ?
まさか試合が終わったのか!
 
 
やった、勝った!試合終了
23対24!
 
 
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コート上で抱き合う子供達、喜ぶ観客席!1点差の勝利。
 
 
 
負けていてもおかしくないゲーム。あと3秒あれば間違いなく負けていた。チームPの全力プレイ、戦う姿勢に敬意を表します。
 
 
 
1点差で逃げ切るゲームは久しぶりに経験した。観ているほうはたまったもんじゃ無い!だから「やったー!おめでとう!」って最初に言いたかったけど、それは二言目になってしまった。
 
 
「ふざけんなっ!こんな試合二度とするな!もう二度と…す、ん、な…二度と…」
 
 
自分の腹の中から湧き上がってくる、その声を抑えきれなかった。
 
 
この1点、たった1点だけど今後の展開を左右する、大きな大きな勝ち星に繋がった。子供達の努力、コーチの熱意、母たちの愛情、父のサポートが上手く噛み合っての結果。この1点に全てが凝縮されている、そして運も味方した。
 
 
この2年間、上木ガッツはいろんなことにチャレンジし、失敗し、学びまたチャレンジしてきた。この1点はその結晶。
 
 
僕自身、本当に素晴らしい子供達、コーチの皆さん、母達と親父達に恵まれたと感謝しています。そしてこの貴重な経験が今後、彼らの人生にとって大きな糧になると信じています。
 
 
順位決定戦は来週末もあります。この物語の続きは次回のお楽しみということで…。
 
 
 
TO BE COTINUED